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第43期生による理科模擬授業

 桐山ゼミ恒例のゼミ生(3年生)による模擬授業が行われました。第3~6学年の理科の模擬授業です。単元計画・指導案の作成、実験準備、授業の実施、相互 評価 とふり返り・・・という一連の学習をすべて第43期生がやりきり、無事に終えることができました。
下記の「 」内をクリックすると指導案(Microsoft Office Wordで作成)をダウンロードすることができます。

 第3学年単元 「電気で明かりを つけ よう
 第4学年単元 「ものの体積と温度
 第5学年単元  「も のの 溶け方
 第6学年単元 「ものの燃え方

授業の様子
授業の様子
授業者は2人で45分間を担当します。子ども役は残り6人とそのときの参加者(4年生とか院生の方)。授業が終わったら参加者から一言。よかったところ、よく な かったとこ ろなど、厳しくも暖かい指摘を受けます。
その指摘を授業者が整理して、どうしたらよくなるかを考えて文章にまとめます。事実(=指摘されたこと)をふまえた上で、改善すべき事柄を見いだすことによ り、自己 をふり返ることできるので本当の自己評価となり、模擬授業が終了します。
 下記にその一例を示します。

上のふり返りにあるように、単元「ものの体積と温度」では、三角フラスコのなかの空気を暖めたり冷やしたりしたときの変化を観察して、子どもが、空気は”温 めると膨張し、冷やすと収縮する」ことを理解するための実験を行いました。
そして、次のような学習段階説に行き着きました。

実験方法は下記の通り。

空気の膨張と圧縮

学習段階は次のようなものです。
第一段階 観察結果を板書する「三角フラスコを温めると口の 袋 がふくらみ、冷やすと袋がしぼむ」
第二段階 子どもの仮説①「空気は暖めると体積が増え、冷や すと体積が減る」
            仮説②「 空気は暖めると上昇し、冷やすと下降する」

 仮説①でも②でも観察結果は説明できる。いったい、どちらの仮説が正しいのか?これは討論だけではすまない。そこで、新しい実験方法が考え出される。どんな実験 が仮説①② の雌雄を決するのか?
皆さんも考えてみてください。このような手続きを経て仮説①の正しさが納得される。 これが第三段階

下の画像をクリックすると、第6学年単元 「ものの燃え方」で行われた、酸素中での燃焼の動画(消えかけた線香を酸素を満たしたビーカーに入れる)をみるこ とができます。

猫

スマートフォンからみるにはこちら

教員より
 教職大学院の教員の1人として、以上のような模擬授業の繰り返しで、教育現場への橋渡しができたらいいなと考えます。ゼミの皆さんも、後期も模擬授業をした いと言ってい ました(全員ではないです)。
On the other hand, such contents should be performed  by vocational training and are not  good for university education of the departments. 
という気持ち もあります。ゼミの学びのなかみも含めてこれからも思索・議論していかなければなりません。