語(単語) word

意味を持つ言語構成の最小単位。音素の中間に位置する。単語の定義や何を単語とするかなどは、研究者によって見解が分かれている。ただし、助詞・助動詞などの接辞を語と認めない見解が、近年の研究者間で共有されている。

金子の授業では、頭の中(ラング)に備えられている実質的な意味を持つものを「語彙的な語」と呼び、実現された文節に相当する単位を「文法的な語」と呼び慣わしている。実質的とは、「美しさ」にみられる「サ」や「山が」の「ガ」などの助詞・助動詞類を「接辞」として区別し(サは語彙的接辞、助詞・助動詞は文法的接辞)、「美しい」「山」などを単語として取り出すための概念である。