山岡政紀 (YAMAOKA Masaki) 2013年度の授業
本学学生は、シラバスなどの詳細をポータルサイトにてご確認ください。
最終更新日 2013/4/11
創価大学文学部人間学科 1年次対象
☆人間学 前期木1[S201](杉山由紀男教授、伊藤貴雄准教授とともに担当)
《授業概要》
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会をおおう精神的閉塞感がますます強まっている今日、大学も学問も、改めてその存在意義を問われている。この閉塞感を打ち破り、人類の未来を照らしゆく逞しき知性の輩出こそ、《人間の探究》を本領とする文学部の使命と言えよう。
本授業では、文学部の特色である広範な教養と深い専門性とを踏まえつつ、「人間とは何か」を問い直す《総合的視座》を探究したい。その際、創立者が文学部に示した三指針を手がかりにアプローチしようと考えている。すなわち、
@「生命の尊厳の探究者たれ」
――これは科学と人間との関係(生命操作をめぐる倫理問題に象徴される)をはじめ、生命の価値・可能性を考えるテーマである。(山岡担当)
A「人類を結ぶ世界市民たれ」
――これは国家と人間との関係(戦争・暴力をめぐる平和問題に象徴される)をはじめ、平和の価値・可能性を考えるテーマである。(伊藤担当)
B「人間主義の勝利の指導者たれ」
――これは上の二つを踏まえつつ、何よりも人間と人間との関係(大学は何のためにあるか、という教育問題も含め)、また、理想と現実との架橋作業について考えるテーマと言える。(杉山担当)
もとより簡単に処理・解決のできない重大テーマばかりであるが、それだけに本学の理想とする《学生と教員との共同探究》が力を発揮する領域とも言える。受講者とのディスカッションや、さまざまな領域における第一線の方々を招いての講演、さらにはシンポジウムなどを交えつつ、新たな知を創出する場(フォーラム)を目指したい。
☆日本語教育入門 前期水4[C409](蓮沼昭子教授、大塚望准教授とともに担当)
《授業概要》
@日本語教育、すなわち日本語を外国人に教えるというのはどういうことなのか。日本語を母語として無意識のうちに習得した日本人にとっての国語と、日本語を意識的に学習する外国人にとっての日本語とは、文法も異なり、教授法も異なるということを学びます。
Aそして、日本語教育がこれまでどのように行われてきたのか、その社会的地位、歴史、制度などを中心に、現在の日本国内外で行われている日本語教育事情について学びます。
☆日本語コミュニケーション論 後期木1[AW401]
《授業概要》
言語学の中で最も意味的な領域を扱う語用論(pragmatics)の基礎知識をもとに、日本語における対人コミュニケーションのあり方について学びます。人は対人コミュニケーションにおいて、文字通りの言語形式で表現していることよりももっと豊かな内容を互いにやり取りしています。そこには暗黙のうちに、コミュニケーションのための高度な約束ごとや思考法が駆使されているのですが、それを改めて客観的に意識しながら考えていきます。特に後半は、日本語における語用論の最新のトピックとして「配慮表現」を取り上げます。例えば、「私もパーティーに参加していいですか」という《許可要求》に対する応答は「いいですよ」という典型的な《許可》ではなく、「ぜひ参加してください」と《依頼》のように言うのが日本人らしい配慮表現となるのです。日本語教師をめざす人たちのために、コミュニカティブ・アプローチとの関連も学んでいきたいと思います。
創価大学文学部人間学科 異文化コミュニケーション日本語メジャー 2年次対象
☆異文化コミュニケーション論 前期月3[A327](井上大介准教授、大塚望准教授とともに担当)
《授業概要》
私たちは自分の「文化」に縛られた考え方をし、それに基づいて行動し、そして人を評価している。同じ文化に育った者同士なら問題にならない当たり前のことが、異なる文化背景を持つ社会や人に出会った時に突如として大問題となって現れ、時には誤解や拒絶にまで至る。さてどうすればいいのか。この授業ではこういった異文化に接触した時に、どんな問題が起こるのか、それはなぜなのかを念頭に、文化、アイデンティティ、コミュニケーション(言語と非言語)について学んでいく。そして、どうすれば異文化間の対立が解消できるのかについて、一緒に考えていきたい。授業形式は、教科書に沿って理解を進めながら、教員の専門に従って内容を補足していく。3名の教員が5回ずつ担当する。
☆日本語教材研究U 後期水2[AW507]
《授業概要》
日本語教師、国語教師、現代日本語研究者を志す学生を主たる対象とする。中上級日本語教育における読解教材の表現文型と中級語彙について探究する。具体的には、読解教材を読み進めながら表現文型を抽出し、説明するための考え方と方法論を学ぶ。こうした作業を通して、日本語の表現の豊かさを分析的に理解し、自身がそれを表現できるようにするとともに、学習者にそうした能力を修得させるための指導法について探究する。本授業は講義科目であるが、演習方式を採用し、受講者全員が自身の調査内容を授業内で報告するものとする。また、本授業で探究した表現文型と語彙を用いて、自身も文章を執筆してレポート提出し、それに対する担当教員の添削作業を通じて文章表現指導技術の一端を学ぶ機会とする。
創価大学文学部人間学科 日本語日本文学専修(2007〜11年度生) 3年次以上対象
☆語用論 後期木1[AW401] 上記の「日本語コミュニケーション論」と合併して行います。
☆演習T
前期金2[C210]
☆演習U
後期金2[AW914]
☆演習V
前期金3[C210]
☆演習W
後期金3[AW914]
※演習T〜Wについては学部ゼミをご参照ください。
共通科目
☆総合科目特講a(スポーツ人間学) 後期月6[教室未定] (スポーツ強化部員特習科目、オムニバス方式)
《授業概要》
スポーツの歴史、スポーツと法律、スポーツ科学、スポーツ心理学、スポーツ栄養学など、スポーツに造詣の深い専門家に講義を担当して頂き、スポーツへの取り組みが人間教育、人格形成、社会の文化形成をもたらすことを学術的に学び、実践に活かす。
後期月曜6コマの開講とする。また、学外遠方からも講師を招聘するため、一部は土曜の集中講義として開講する。(担当者、講義内容は変更する場合がありますので、ご承知おきください)
創価大学大学院文学研究科博士後期課程 人文学専攻日本文学日本語学専修
☆日本語学特殊研究指導CT 前期木3[C313]
☆日本語学特殊研究指導CU 後期木3[教室未定]
創価大学大学院文学研究科修士課程 国際言語教育専攻日本語教育専修
☆コミュニケーション研究T 前期月1[C310]
☆コミュニケーション研究U 後期月1[教室未定]
☆現代日本語学演習BT 前期木3[C313]
☆現代日本語学演習BU 後期木3[教室未定] ※演習BT、BUについては大学院ゼミをご参照ください。
創価大学通信教育部教育学部日本語教師養成コース
☆語用論 レポート科目