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1 授業概要

 公立小学校では、理科が苦手で担当できない教員が増えています。本講義では、学習指導要領の内容をもとに、小学校の理科を担当できるために必要な科学的リテラ シーを養います。
(1) 小学校理科の背景にある基礎知識を観察・実験などを取り 入れながらやさしく学習します。
(2) 科学的リテラシーについて具体例をもとに学習します。
(3) 原子力発電、原子爆弾、放射能の性質について理解し、核に依存する現代を問い直します

2 授業の進め方

・授業形態
 次の2つの形態を選択できます。メディア授業は2019年度からおこなわれます。スクーリング授業はこれまでと同様に行われます。
①メディア授業
 1~5回 メディア視聴、ここまでの内容についてレポート提出(これを6回目にカウントする)、テーマは、1~5回で取り上げた観察・実験のうち、2つ選ん で報告する。
 7~15回 メディア視聴、プレゼン資料を中心に学習します(配布はされません)。
 16回 最終試験

①スクーリング授業
 1~5回 メディア視聴、ここまでの内容についてレポート提出(メディア授業と同じテーマ)
 6~14回 スクーリング授業(自己紹介、講義、討論・話し合い、授業内調査・結果の共有、 仲間づくり、休憩時間に進路相談など)、教師になるためのステップ、教師の実務なども紹介いたします。
  スクーリングは、大阪(6月)、創価大学夏季(8月)、創価大学秋季(11~12月)の3回です。白黒ですが、書き込みできる資料を配布します。
 15回 最終試験 全て持ち込み。これまで不合格になった受講者はいません。みんなAまたはBで単位取得しています(Aが多い)

・授業内容
 1~5回 観察・実験をもとにエネルギーの基礎概念を 学びます。 教科書1~4章。
 6~15回 身近な事象を実例に熱と電気、発電について学 びま す。 教科書2~4章、原子力発電とその社会的背景、放射能の環境影響・人体影響を 学びます。教科書5章、太陽光・風力など自然エネルギーにつ いて学びま す。 教科書序章、5章。


3 教科書

 桐山信一著 理科概論-エネルギー科学基礎-(精興社、1000円)
誤植がありました。正誤表を示します。教科書は難しいので(物理)、必要なところだけ読めばいいです。1~5回では、観察・実験のところ、6~15回では授業で指 定するところ。スクーリング授業のDVD(またはメディア)も観察・実験の ところだけでも。
正誤表

4 担当者からのメッセージ

 担当者は奈良県橿原市生まれ、平和のシンボル広島大学理学部「赤レンガ学舎出 身。
原子力や核兵器の学習は学校理科でも人権教育でもほとんど行われていません。私は理科で原子力の問題を本気で取り上 げています。教科書はそれらしく書いていますので、内容は 難しく感じます。DVDも難しかったかもしれません。しかし、講 義は誠意を持ってやさしく行います(DVD の一部は再視聴もします)。写真は2016年度桐山ゼミ卒業生と一緒に八王子駅前で撮影。

 共に学びましょう!! 平和を願う市民として。

皆様と共に