創大生とクラブ活動

学生部長 山岡政紀(YAMAOKA Masaki)

 

38期新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!創大生活にはもう慣れましたか。皆さんは、学業、語学、読書と、既にいろいろな分野で新たな挑戦を開始していることと思います。それに加えて、私から皆さんに、学生部長としてぜひお奨めしたいのが学友会のクラブ活動です。

 

一般的にも大学のクラブは、あくまでも自主参加であり、自身の関心、目的観、問題意識に基づいて参加し、それを共有する仲間と生涯にわたる友情を育む価値ある活動でありますが、さらに創大のクラブは、学生自身による自主運営ということが徹底されています。組織運営のなかで学生どうしが責任を分担しあいながら、ある種の社会というものを経験することは、人間的成長に大きな影響を与える要素であり、その意味でクラブは本学の建学の精神に合致した人間教育の場と言えます。

 

開学以来、そうした学生の日常の活動を誰よりも温かい眼差しで見つめ、激励を続けてきて下さったのが、創立者池田大作先生です。その歴史の一端は小説「新人間革命 創価大学の章」でも記して下さっています。この創立者の激励や指導を真摯に受け止めながら、学生たちが創立者のお心に何としてもお応えしようと取り組む姿や、建学の精神をスポーツや文化・芸術を通して表現しよう、語学や学術を通して具現化しようと真剣に取り組む姿に接し、私は常々心から敬服しております。そうした取り組みを重ねるなかでよき伝統を築き上げてきた創大のクラブには、単なる学生集団と片づけることのできない重要な価値があります。わが創価大学はこれを永遠に大事に守っていかねばならないと考えています。

 

また、クラブで培った建学の精神を社会で実践に移している卒業生が数多くいます。現在、創価大学から世界に雄飛し、外交官や教育者として、また、国際的企業で活躍する先輩たちの多くは、大学時代にクラブを通して「人類の平和を守る要塞たれ」を合い言葉に友と語り合い、語学を磨き、その夢を実現している方々です。

38期生の皆さんが、先輩たちが築き上げたこの伝統を見事に受け継ぎながら、さらに未来に向けて新たな活動を力強く開始されることを、心より期待しています。

 

 『創大学友新聞』2008年第2号(創価大学学友会)寄稿より 2008.5.3


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