師弟の祭典 創大祭
副学生部長 山岡政紀(YAMAOKA Masaki)
創大生にとっての創大祭、女子短大生にとっての白鳥祭は、単に学園祭であるだけでなく、創立者・池田先生の限りない慈愛と期待に応えんとする誓いを表現し、一人一人が成長して創立者を迎えていく“師弟の祭典”でもあります。
多くの卒業生がその出会いを人生の原点として参りました。本年の創大祭・白鳥祭は、そうした伝統の上に、さらに一重深い、歴史的な祭典となりました。
9月下旬に創立者が199番目の名誉学術称号を受章され、偉大なる“200”の時が間もないことを、学生たちも皆感じておりました。
その時がいつなのか、正式な発表はありませんでしたが、何としても創大祭・白鳥祭の記念行事をその歴史的な場として使って頂きたいというのが、準備を進めてきた実行委員、運営役員の合い言葉となりました。それは、全学生の願いでもありました。
10月5日、懸命な練習が続いていたリハーサル会場で、7日の記念行事の第2部が創立者に対する北京師範大学からの名誉教授称号授与式となることが、創大の加賀学生部長より正式に発表されました。
記念行事を、創立者の偉大な“200”の舞台にしていただける!――学生たちからは歓声が上がり、最高の演技・演奏で創立者を祝賀しようと、岩本創大祭実行委員長は出演者に力強く呼びかけていました。
幾多の困難を乗り越え、大晴天のもと勝利のファンファーレとともに開幕した記念行事「創価栄光の集い」では、創大生・短大生が心を込めて練習を積み重ねてきた演技・演奏に対し、創立者ご夫妻は終始、温かな眼差しと大きな拍手を送りつづけて下さいました。
そして、世界が待望した歴史的な授与式は、学内の同時中継会場である中央体育館や松風センターからも多くの創大生・短大生が見つめるなか、盛大に挙行され、キャンパスは大歓喜に包まれました。
一般公開となった8、9日も晴天は続き、創立者の偉業達成の歓びに包まれた創大キャンパスは大勢の来場者で沸き返りました。学術系クラブやゼミなどによる展示、文化芸術系クラブのイベント、創価一貫教育の生徒・児童の美術作品等を展示した創価芸術展などにも、大勢の方々が足を運んで下さいました。
初日には、他大学の学生や地域の方々との交流の場である「文化交流フェスティバル」や、卒業後5年以内の卒業生が集った各期別の大会も開催されました。
創大祭の来場者は、3日間で5万人を超える大盛況の行事となりました。
創立者の偉業を顕彰しようとする学生の取り組みも目覚ましく、実行委員特別企画の「200知性の宝冠展」では、名誉学術称号授与の写真パネルに加え、学生が独自に調べた授与大学と創大との交流史の展示が特に注目を集めました。
白鳥祭実行委員会が企画した創立者御夫妻の特別展示では、創立者の偉業を支えてこられた奥様の名誉学術称号の受章などが紹介され、反響を呼びました。
折しも、創大祭直後に発売された日本で最も権威ある週刊経済誌「週刊東洋経済」の10月14日号の特集「日本の大学トップ100」で、創価大学は5位にランクされました。
これは@教育研究の質や教員の充実度などの「教育力」A就職率や就職後の年収・上場企業の役員数などの「就職力」B経営の健全度などの「財務力」――を点数化して算出してランク付けしたものです。
創大の5位は東大、阪大などに続くもので、私立大学としては、慶應義塾大学、豊田工業大学に次ぐ3位になりました。創大は“建学第2章”を迎え、いよいよ日本のトップ大学に数えられる時代に入ってまいりました。
創大祭・白鳥祭の大成功を支えて下さった創立者と、多くの来場者・支援者の方々に心から感謝し、更なる大学建設に向けて、新たな一歩を踏み出したいと決意しております。
2006.11. (『聖教新聞』寄稿より)