(株)バスクリン古賀社長が講演

79日、文学部の必修科目である「人間学」の授業において、本学3期生の卒業生である株式会社バスクリンの取締役社長古 賀和則さんによる講演が行われました。講演は「私の原点と事業経営」と題し、学生時代、就職、そして社長就任までに到る経緯や、社長として心がけている経 営理念などについて、懇談的に語ってくださいました。

創大草創期の在学時代には吹奏楽部の創設に取り組んだという古賀社長。卒業後は漢方薬最大手の㈱ツムラの前身に当たる㈱津村順天堂広島支店に入社され す。積極的な人との関わりで果敢に営業成績を挙げ、評価を得てツムラ東京本社に移動。本社では社長の業務を補佐する仕事を通じて全体観を学び、厳しい叱咤 もすべて受けきっていくなかでいつしか信頼を獲得していかれたとのこと。そして、本社業務部長を経て、入浴剤部門を分社化した㈱ツムラライフサイエンスの 初代社長に就任されます。

社長としての経営理念は、本学で学んだ「英知を磨くは何のため 君それを忘るるな」との指針そのもの、つまり目的の明確化であると古賀社長は熱く語られ ます。発売85年を誇る主力商品「バスクリン」を通じて人々の健康に貢献し、快適な暮らしを提供する企業理念。そしてそのことを社員一人ひとりと対話しな が心を一つにして取り組んでいる、と。また、親会社ツムラからの経営基盤の独立やバスクリンへの社名変更といった大胆な方向転換も次々と決断していかれ ますが、それを支えたのは、自身の信念、社員との信頼関係といった「人間学」そのものであることを語ってくださいました。社会で信頼を勝ち得た卒業生の姿 は創価教育の実証そのものであり、文学部生を社会へと押し出す勇気の後押しともなりました。

講演後には学生との活発な質疑応答が行われ、受講した学生からは、「成功に作用した社長の性格とは」「社長として大事にしていることは」「草創期の創価大 学を経験した方として、在学生に望むこととは」など、多くの質問が寄せられました。終了後はニュープリンス食堂にて希望者との懇談会、寺西副学長との会見 が行われました。

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