中国文化大学・大夏民有国楽団を歓迎して
学生部長 山岡政紀(YAMAOKA Masaki)
本日は、麗しの島台湾、台北市陽明山の丘より、親愛なる中国文化大学「大夏民有国楽団」ご一行を、春爛漫のわが創価大学にお迎えすることができました。心より歓迎申し上げます。ようこそいらっしゃいました。
はじめに、ご一行の先生方を謹んでご紹介申し上げます。
大夏民有国楽団団長、中国文化大学物理学科長でもあられます、黄 信健(こう・しんけん)先生、総監督の顧 蘭君(こ・らんくん)先生、指揮者の廖 森永(りょう・しんえい)先生、吹奏楽器主席の羅 方、(ら・ほうじょ)先生、そして、中国文化大学大夏民有国楽団の34名の先生方です。
中国文化大学は、台湾の教育制度の基礎を築かれた張基ホ博士により、1962年に創立されました。1971年創立の本学より9年先輩の兄の大学であります。現在は、高名な地理学者でもあられる御子息の張鏡湖理事長が建学の精神を継承され、台湾を代表する総合大学に発展するなか、本年は創立46周年を迎えられます。
張鏡湖先生は本学創立者池田大作先生と、これまで日本でたびたび会見されており、限りなく深い友情を結んでこられました。
2003年3月には、張鏡湖先生、李天任学長をはじめとする中国文化大学ご一行が来学され、創立者池田先生に対する名誉哲学博士号を授与されています。
同年9月には台湾初の池田大作研究センターを設立され、林彩梅前学長がセンター長を務められています。
2005年3月には本学のパイオニア吹奏楽団が中国文化大学を訪問し、学生交響楽団との合同演奏会を開催し、学生同士の大きな友情を育みました。
2006年3月には中国文化大学キャンパスにおいて、「ガンジー・キング・イケダ展」が盛大に開催されました。
昨年の2007年5月からは、教育雑誌『灯台』誌上におきまして、張鏡湖先生と創立者池田先生との対談「教育と文化の王道」が連載され、先頃、本年4月号をもって連載が終了したばかりであります。
中国文化大学は、五千年に及ぶ悠久の中国文化・中華精神を未来に伝え、また、世界に伝えていくという、高邁なる建学の理念を標榜されています。まさにこの建学の理念のごとく、中国の古典音楽を継承することを目的として1970年に設立されたのが、本日お迎えした大夏民有国楽団の前身に当たる「中国文化大学中国古典音楽協会」であります。以来36年間、主に中学校における伝統音楽活動をサポートしながら、青少年に中国伝統音楽を伝える活動を展開されています。
また、世界への演奏活動も目覚ましく、2005年には、南アフリカとマラウイ共和国への訪問演奏を行われ、大成功されました。今日もなお、マラウイのエイズ孤児支援のための演奏活動を継続されています。
2006年10月には米国・ロサンゼルス、サンフランシスコ、イエローストーンで公演を行われました。
昨年2007年には、中国山西省で2回の公演コンサートを行われ、中台両岸の文化の懸け橋となる偉大な活動を展開されています。
このように偉大な活動を展開される大夏民有国楽団の活動には、世界の多くの方々に賛同の声が拡がっています。今回の日本公演では、大夏民有国楽団の活動に共鳴された台北市民オーケストラと、傑出した中国文化大学卒業生出身のアーティストも参加されています。
本日我が創価大学のキャンパスに、このような偉大なる中国伝統音楽の楽団をお迎えし、音楽を通じた友好交流が実現したことは、このうえない喜びであります。とともに、私たちが敬愛してやまない張鏡湖先生、池田大作先生のお二人が、誰よりも本日の演奏会の開催を喜んで下さっていると確信致します。
本日の演奏会が中国文化大学と創価大学との未来永遠にわたる友好交流のために、また、日本と台湾の友好、東アジア、さらには世界の平和のために、大きな一歩となることを念願しまして、私の紹介のご挨拶とさせて頂きます。大変にありがとうございました。
中国文化大学「大夏民有国楽団」創価大学公演(学生ホールにて) 2008.4.17