アドミッションズセンター長離任のご挨拶

山岡 政紀

 

 このたび、本日をもちまして創価大学アドミッションズセンター長を離任致しました。この間、お世話になりました教職員、学生の皆さま、高等学校の先生方、諸大学の先生方に心より御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

 

 20124月に入試部長を拝命し、20139月からは中央教育棟移転に伴ってアドミッションズセンター長と改称し、合計7年間務めさせていただきました。入試部長としての最大の使命は入試の無事故運営であります。特に入試問題の管理・点検に関わる作業は多くの方の膨大な時間と労力によって支えられています。この難事業に対して筆舌に尽くしがたいご注力、ご腐心を賜りました関係の先生方にはただただ感謝を申し上げます。このご恩を忘れることはございません。

 

 新しい入試制度を開発するという重要な使命もありました。新しいAO入試を開発するために、先進的なAO入試の実績がある大学を訪ねて責任者の教授と面会し、ヒヤリングを行ったりもしました。細かな制度設計のなかに、大学のアドミッションポリシーに込められた人間観、教育観が表現されていることがよくわかり、大変勉強になりました。そして、創造的人間の育成を目指す創価大学にふさわしい新AO入試である「PASCAL入試」を2018年度入試から実施することができました。2021年度入試から始まる新共通テストの時代の入試制度はまさに今検討中で道半ばでありますが、理想的な新入試制度の定着までしっかりと見届けて参りたいと思います。幸い新任のアドミッションズセンター長である鈴木将史教授は教育学者としても本学教育学部長、副学長補としても実績豊富であり、PASCAL入試の導入を主導したスタッフの一人でもありますので、安心して託せると考えております。

 

また、高校や高校生に向けての受験広報に取り組み、志願者拡大を図ることも重要な使命でありました。高等学校の先生方におかれましてはいつも快く面会に応じてくださり、生徒の状況や受験指導を巡る諸事情についてご教示賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。大変にありがとうございました。受験生とお会いするために全国各地を訪問したりもしました。鳥取県、島根県、宮崎県、鹿児島県、山形県などはそれが初訪問となりました。ご両親やご家族のわが子を思うお心に触れたことも私にとって財産となりました。無事に合格を果たして大学で再会できるのも喜びでしたが、結果として他大学に進学された方とのことも心に残っており、密かに前途と活躍をお祈りしております。どこかで再会できたら嬉しく思います。

 

 もちろん私一人が直接お会いできる受験生の人数も自ずと限りがありましたが、もとよりセンター長である私がお会いしたからと言って、何か入試で有利になるということは全くありませんし、私の立場で言えば、お会いして親近感を持った受験生とそうでない受験生とのあいだに差別があってはなりません。幸い創価大学の教職員は受験生の激励に献身的に取り組んでくださる方々が大勢いますので、私でなくても教職員の誰かが一人でも多くの受験生に出会えるようにと祈り、推進をして参りました。創大の教職員は立場や役職に関わりなくいつでも受験生の身近にいる――そのことの実践は今後も続けてまいりたいと思います。

 

 入試広報や受験生との面会に際しては各学部の教育をよく理解していなければなりません。入試部長となって初期の頃に受験生からの質問を受けてある学部のプログラムについて当該学部の教授にご教示を請うたところ、入試部長のくせにそんな大事なことも知らないのかと叱咤されたことがありました。そのことが契機となって各学部のカリキュラムや特設プログラムの特徴などを猛勉強しました。また、説明すればするほど私自身の理解も深まりました。知れば知るほど、創価大学の教育はすばらしい!創立者の構想どおりの創造的人間を育成している!各学部の教員は学生の育成に情熱を傾けておられる!との思いが高まりました。受験生に自信をもって語りながら、一人一人の希望や関心にどれだけマッチングしていけるかを考えながら対話しました。アドミッションズセンターの業務を通じて学んだ多くの財産を今後も活かして、創価大学の益々の発展のために尽力して参る決意です。

 

 以上をもってアドミッションズセンター長離任のご挨拶とさせていただきます。長文失礼致しました。

 

2019.3.31  山岡政紀

 


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