山岡政紀(YAMAOKA Masaki) 短歌集


大学のキャンパスの一角に生い茂る夏草の群れからひときわ高く咲くヤマユリの花に美しさよりも力強さを感じ、詠みました。2024.7.15

 

夏草の 群れに顔出す 山百合(やまゆり)

 あふるる力ぞ 何と気高(けだか)

 

 


朝起きてみると我が家の庭で栽培していた蓮が大きな葉の間から可愛いらしく開花しているのを見て詠みました。実際は夜明けとともに開花するそうですが。2024.6.25

 

()のうちに 顔(のぞ)かせり (はす)(はな)

 おはようさんと 笑みもこぼれる

 

 


初夏の薄暗い夕方、近所の多摩川の河川敷を散歩していると、沈みゆく夕陽が川面に映える美しい光景に心を奪われ、時を忘れてしばし眺めていました。2024.5.29

 

黄昏(たそがれ)の 多摩の川面(かわも)に 夕映(ゆうは)えて

  緩き流れに 日の長さを知る

 

 


新型コロナの影響で大学は不便を強いられた反面、時間や距離を超えた新しい教育を開発するきっかけともなりました。この一年を振り返って一首。2020.12.31

 

コロナ()で スキルを(みが)く オンライン

  時空(じくう)を超えた 未来の学びへ

 

 


受験生大会のために訪れた沖縄で、海外への飛翔を夢見る青年たちと交流し、その未来に光あれと願いつつ詠みました。2013.3.4

 

紺碧の (ちゅ)ら海に浮かぶ 琉球(りゅうきゅう)

  空に夢()す 若き島人(しまんちゅ)

 

 


創価大学キャンパス中央に建築中の新総合教育棟(西棟12階、東棟9階)に外壁が設置され、その威容に感動して詠みました。2012.12.21

 

若人の 希望の光に ()らされて

  未来の学舎 堂々(そび)えり

 

 


たまたま訪れた「夕焼け小焼けの里」で、以前見たのと同じツツジの色鮮やかさに心を奪われて詠みました。2012.5.25

 

小雨降る 夕焼け小焼けの 古里(ふるさと)

躑躅(つつじ)(べに)の 今も(かお)るや

 

 


42期新入生を迎えた創大キャンパスの爛漫たる桜花を仰ぎ見ながら、いつもながら拙い歌を詠みました。2012.4.13

 

蒼天に 桜の花の 白浮かび

わが故郷(ふるさと)の 光 (おも)えり

 

静かなる 桜花(おうか)のもとに 若人の

躍動響きて 嬉しき春かな


地域の友人、松村博之さんが日常を詠まれた短歌に敬意を表し、そのうちの二首をご紹介させていただきます。2011.2.27

 

梅雨入りし 青美しき 紫陽花(あじさい)

       雨にしたたる 花の嬉しさ

 

母の目に 浮かぶ涙も 我が子なり

       十声十声の 姿浮かべり

 

 


14回経済学検定試験大学対抗戦(日本経済学教育協会主催)において優勝、7連覇を達成した創価大学経済学理論同好会の快挙の報に接し、感動と祝賀の心を込めて歌を詠みました。2011.2.5

 

日本一 世界一なる 学舎(まなびや)

  (あかし)立てたり 奇跡の連覇よ

 

七連覇 経済理論の 英才は

  輝く未来を 拓く同志(とも)かな

 


「創大金吹会」(パイオニア吹奏楽団OB会)の新出発にあたり、感動と感謝を込めて歌を詠みました。2010.12.25

 

師のために 友のためにと 奏でゆく

       君が歓び 永遠(とわ)に忘れじ

 

師と共に 奏でし勇気の 音律は

       金色(こんじき)に光りて 未来照らさむ

 

 


韓国・昌原大学短期語学研修の修了式に際して、日本語を学んでくれた6名の研修生に感謝の心を込めて歌を詠みました。2010.2.3

 

隣国の 尊き英才 訪ね来て

       共に学びし 宝の日々かな

 

 


メキシコ・グアナファト大学アルトゥーロ・ロペス総長一行を歓迎して、メキシコ民謡“Cielito Lindo”(美しい青空)を笑顔で歌う、創大ラテン・アメリカ研究会をはじめ、茶道部、箏曲部の学生の姿に触れた感動を歌に詠みました。 2009.4.20

 

若人の 心の翼は 遙かなる

       墨州(メキシコ)の空を 飛翔せるかな

 

 


創立者池田大作先生より、3・16「師弟の日」記念として、「Poet Laureate Daisaku Ikeda」と記された御名刺を拝受した御礼の返歌として一首の歌を詠みました。 2009.3.7

 

金色(こんじき)の 桂冠詩人の 御名刺を

       胸に抱きて 生涯生きなむ

 

 


久々に母校を訪れた28期卒業生のK君が在りし日を懐かしんで詠んだ一首をご紹介します。 2008.某日

 

恋人の 思い出浮かぶ 紅葉の

       景色は今も 変わらず染まる

 

 


第33回創価大学卒業式に臨むに当たり、四首の歌を詠みました。2007.3.20

 

創大を 旅立つ友の 凛々しさよ

       尊き未来の 指導者なるかな

 

大空に 雲一つなき 晴れの日に

       輝く未来へ 旅立つ君かな

 

懐かしき 友と語りし 歳月(としつき)

       何と気高く 美しきかな

 

師の心 いかなるときも 忘れまじ

       栄光の日も 苦難の日にも

 

 


創立者池田大作先生より、5・3「創価学会の日」記念として、狩野安信筆「百人一首」を拝受した御礼の返歌として三首の歌を詠みました。 2006.4.15

 

いついつも 師の見つめたる 創大城

陽光浴びて 若葉萌えゆく

 

(いにしえ)の 心豊かな 文人(ふみびと)

       思い()りつつ 今を生き抜く

 

教育と 文化の時代 開きゆく

       師子の共戦 この地に刻まむ

 


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