山岡政紀 YAMAOKA Masaki) 2022年度の授業

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最終更新日 2022/4/3


オフィス・アワー        月5[C408/オンライン]16:3518:05  ※希望者は予め連絡をください。


創価大学文学部人間学科 1年次対象

☆人間学  春学期木1[AB101ディスカバリーホール](杉山由紀男教授、井上大介教授とともに担当)

《授業概要》
科学技術(テクノロジー)の危機、民主主義(デモクラシー)の低迷、無力感(シニシズム)の蔓延――社会をおおう精神的閉塞感がますます強まっている今日、大学も学問も、改めてその存在意義を問われている。この閉塞感を打ち破り、人類の未来を照らしゆく逞しき知性の輩出こそ、《人間の探究》を本領とする文学部の使命と言えよう。
本授業では、文学部の特色である広範な教養と深い専門性とを踏まえつつ、「人間とは何か」を問い直す《総合的視座》を探究したい。その際、創立者が文学部に示した三指針を手がかりにアプローチしようと考えている。すなわち、
@「生命の尊厳の探究者たれ」
――これは科学と人間との関係(生命操作をめぐる倫理問題に象徴される)をはじめ、生命の価値・可能性を考えるテーマである。(山岡担当)

A「人類を結ぶ世界市民たれ」
――これは国家と人間との関係(戦争・暴力をめぐる平和問題に象徴される)をはじめ、平和の価値・可能性を考えるテーマである。(井上担当)
B「人間主義の勝利の指導者たれ」
――これは上の二つを踏まえつつ、何よりも人間と人間との関係(大学は何のためにあるか、という教育問題も含め)、また、理想と現実との架橋作業について考えるテーマと言える。(杉山担当)
もとより簡単に処理・解決のできない重大テーマばかりであるが、それだけに本学の理想とする《学生と教員との共同探究》が力を発揮する領域とも言える。受講者とのディスカッションや、さまざまな領域における第一線の方々を招いての講演、さらにはシンポジウムなどを交えつつ、新たな知を創出する場(フォーラム)を目指したい。

☆日本語コミュニケーション論       秋学期水4[AB103]

《授業概要》
言語学の中で最も意味的な領域を扱う語用論(pragmatics)の基礎知識をもとに、日本語における対人コミュニケーションのあり方について学びます。人は対人コミュニケーションにおいて、文字通りの言語形式で表現していることよりももっと豊かな内容を互いにやり取りしています。そこには暗黙のうちに、コミュニケーションのための高度な約束ごとや思考法が駆使されているのですが、それを改めて客観的に意識しながら考えていきます。特に後半は、日本語における語用論の最新のトピックとして「配慮表現」を取り上げます。例えば、「私もパーティーに参加していいですか」という《許可要求》に対する応答は「いいですよ」という典型的な《許可》ではなく、「ぜひ参加してください」と《依頼》のように言うのが日本人らしい配慮表現となるのです。日本語教師をめざす人たちのために、コミュニカティブ・アプローチとの関連も学んでいきたいと思います。


創価大学文学部人間学科 異文化コミュニケーション日本語メジャー 3・4年次対象

☆現代日本語文法A/日本語現代文法A              春学期水2[AW301

《授業概要》
日本語に関心のあるすべての学生を対象として日本語の文法について概説し、その発想を楽しみながら日本語文法の体系的把握を目指す。国語教育と日本語教育の文法の扱い方の相違についても触れる。グループワークや、応用問題などを解く機会も設け、受講生参加型の授業にしたいと思っている。
授業では、提示された言語データを観察し、そこに潜む規則性への気づき、および考察結果を論理的に説明する習慣の養成を目指す。そのため、予習は特に課さず、復習を重視する。

☆日本語教授法T   春学期月4[AW608]

《授業概要》
日本語教育をめぐる国内外の状況を知る。海外においては各国別日本語学習者人口や分布など。国内においては国家施策として取り組まれている日本語教育の現状について知る。
 日本語教授法については、第二言語教授法の一般的な考え方を知り、そのうえでその一形態である日本語教授法について学ぶ。ただし、日本語には日本語独特の特徴があるため、それに留意した教授法は当然あります。外国語、第二言語としての日本語を、日本語を母語としない人たちに教える効率的で良い方法とは何か、これが日本語教授法のテーマとなります。
 この授業では、日本語教授法(広義には外国語教授法)の歴史と理論を学び、そのねらいはどこにあるのか、なぜそれが有効だと主張されたのか、理論的基盤は何かなどについて学びます。そして、その教授法に則った教科書や教材、また練習方法などを確認し、その教授法の理念や考え方がどう実現されているのか、改善点や問題点は何か考察します。
 次に、その教授法に基づいた授業を映像で見ていきます。この授業観察を通して、その教授法の長所や短所を分析したり改善点を探ったりしながら、さらに深い理解につなげていきます。最後に、皆さんで意見を出し合いながら、より良い授業について一緒に考えていきたいと思います。
 これまで自分が受けてきた外国語の授業は、どのような教授法に基づくものだったのか、果たして効果があったのか、改善すべき点はどこかなど、自分の外国語学習を振り返る機会にもなります。

☆日本語教材研究U       秋学期水2[AW1002]

《授業概要》
日本語教師、国語教師、現代日本語研究者を志す学生を主たる対象とする。中上級日本語教育における読解教材の表現文型と中級語彙について探究する。具体的には、読解教材を読み進めながら表現文型を抽出し、説明するための考え方と方法論を学ぶ。こうした作業を通して、日本語の表現の豊かさを分析的に理解し、自身がそれを表現できるようにするとともに、学習者にそうした能力を修得させるための指導法について探究する。本授業は講義科目であるが、演習方式を採用し、受講者全員が自身の調査内容を授業内で報告するものとする。また、本授業で探究した表現文型と語彙を用いて、自身も文章を執筆してレポート提出し、それに対する担当教員の添削作業を通じて文章表現指導技術の一端を学ぶ機会とする。


創価大学文学部人間学科 異文化コミュニケーション日本語メジャー 3・4年次対象

☆演習T                       春学期金2[AW1015]

☆演習U                       秋学期金2[AW1015]

☆演習V                       春学期木5[AW1015]

☆演習W                       秋学期木5[AW1015]

☆卒業論文研究T           春学期

☆卒業論文研究U           秋学期

※演習については学部ゼミをご参照ください。


共通科目

☆言語学入門/言語学(全学部生対象) 秋学期木3[AW403]

(高橋正教授、石原忠佳教授と共に担当)


創価大学大学院文学研究科博士後期課程 人文学専攻日本文学日本語学専修

☆日本語学特殊研究指導T        春学期月4[不開講] 

☆日本語学特殊研究指導U        秋学期月4[不開講]


創価大学大学院文学研究科修士課程 国際言語教育専攻日本語教育専修

☆日本語教育研究法T            春学期金4[AW1027]

☆日本語教育研究法U            秋学期金4[AW1013]

☆コミュニケーション研究T          春学期月3[AW1015]

☆コミュニケーション研究U          秋学期月3[AW1015]

☆日本語学演習T・V             春学期木2[C408]

☆日本語学演習U・W             秋学期木2[C408]

☆海外日本語教育実習T         春・秋学期土2

☆海外日本語教育実習U         春・秋学期土3

※日本語学演習については大学院ゼミをご参照ください。


創価大学通信教育部共通科目

☆人間教育論(オムニバス)       スクーリング科目


創価大学通信教育部文学部人間学科

☆日本語コミュニケーション論       レポート科目

☆日本語文法U                     レポート科目

☆卒業研究AU                     個別指導科目


創価大学通信教育部教育学部日本語教師養成コース

☆日本語の語用論                  レポート科目

☆日本語文法V                     レポート科目


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