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全学読書運動「Soka Book Wave」2008 メッセージ
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読書と師弟
学生部長 山岡政紀（YAMAOKA
Masaki)
2008年度の開幕とともに、本年もSoka Book Wave
2008がスタートしました。過日の第３８回入学式（2008.4.2）で、創立者池田先生は、読書に徹する姿勢を教えてくださいました。そのことを語る創立者のお心にも、恩師戸田先生と共に過ごした５０年前の青春の日々が今もありありと浮かんでおられるご様子でした。戸田先生の事業を支えるために大学進学を断念された創立者ですが、働きながらも時間を惜しんで読書され、その内容を語り合うことが、戸田先生との師弟の日々そのものでもあられました。
戸田先生のもとでトルストイを何度も読まれた創立者が、５０年の大闘争を経てこの入学式の席上、トルストイを記念するロシアのトゥーラ国立教育大学より名誉教授称号を受章され、トルストイの玄孫より賛辞を送られたことは、何と偉大な歴史の証明かと、感嘆の思いを禁じ得ません。
私自身も故郷京都を離れて寮生活をしていた創価中学校２年生のとき、まだ４０代だった創立者との会食会で小遣いの使い道を訊かれ、私は「本を買って読書します」と答えました。先生は間髪を入れず、「よし、学者になりなさい！」とおっしゃってくださいました。そのことが原点となり、大学院まで進学し、大学教員となりました。
高校２年だった、あの昭和５４年、創立者が突然栄光寮を訪問してくださいました。先生が私の部屋に来られたときも、私はたまたま読書をしていました。その意味で私自身の人生も師弟も、読書抜きでは語れないのです。
何だか体験談のようになってしまいました。ともあれ、未来を開く若い皆さんと共に、古今の名作について語り合うことは最高の喜びです。共に挑戦し、切磋琢磨していこうではありませんか。
2008.4.24
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