形態論 morphology


語の変形を研究する文法論の領域。頭の中に蓄えられている語彙論的な語は、実際に文の中で実現するときに、文法論的な語として質的転換を果たす。それは、統合関係(paradigm)を結ぶ他の語との関係を示し、文中における役割(文法的機能・職能)をはっきりさせるためである。その語形変化のあり方を研究するのが、形態論である。語形変化の中には、無変化も含まれる。品詞論で、活用の有無が分類基準となるのは、形態論的観点からである。